【保存版】マーケティングマインドを持つために必要な10のチェックポイント
マーケティングマインド?
そんな言葉があります。
しかしその意味するところは一体なんなのでしょうか?「マーケティング的な発想をすること」とはわかるものの、もう少し具体的にどのような思考態度かを理解しておくと普段の生活やふとした瞬間の行動の判断基準になってくれそうです。
この定義を自分なりに理解する、という試みは「重要だけれど緊急でないから放っておいてしまうこと」と言えそうです。この記事ではそんな自身がハラオチするための手助けになることを目的として筆をとります。参考になることを願って。
そもそもマーケティングとはなんでしょう?
マーケティングマインドを理解するためには「マーケティングとは何か」について自分なりの考えが必要そうです。さまざまな定義にて言い古されているかもしれません。ですがあえて自分で言語化してみることでより理解が進みそうです。
マーケティングとはなんでしょう?
モノを売るための活動、でしょうか?
売れる仕組みのこと、でしょうか?
はたまた、恋愛、でしょうか?
どれもなんだか聞いたことのあるような定義ですよね。いずれも正しい側面を持っていると思います。けれど自分の言葉で理解できていますか?もし「うっ」となってしまったらもう少し自分がハラオチした言葉に言い換える必要がありそうです。
かつての学者によると、こんな定義の仕方があります。
究極のマーケティングは、セリングを不要にするもの(ドラッカー)
マーケティングとは、個人や集団が、製品および価値の創造と交換を通じて、そのニーズやウォンツを満たす社会的・管理的プロセスである。(コトラー)
要は、売り込みをしなくても相手の側から買いに来る、と考えるドラッカーに対して、お金のやり取りだけでないでしょう、というより広い視点に立って定義しているコトラーの定義です。(コトラーの定義については社会的としている点に注意が必要です。さらに深く理解されたい方は原文に当たられることをおすすめします)
わたし個人の現在の考え方では、こんなことを日々感じています。
「マーケティングって本当にどんな瞬間も使える原理原則だよなぁ」と。
つまり、お金のやり取りが発生する経済活動にのみ適用できる考え方ではなく、会社で言えば会社内のバックオフィス部門(売上に直結しない間接部門)の活動である人材採用や、はたまた家庭内のコミュニケーションにも、マーケティング的な発想を持ち込むことができる。そう考えています。
この考え方の背景に存在するのは、上記定義で言うところの「売れる仕組みづくり」「価値交換」に加えて、①「(自分自身の)目的の成果主義」、②「相手目線に立つこと」という考え方があるように思います。
よって、わたしなりの定義をいかに試みてみると、マーケティングとは、
自身の目的に対する成果を最大化するために、
相手の目線に立って発想し、行動すること
ということができそうです。
「目的に対する成果主義」と
「相手目線に立つこと」
それではそれぞれ具体的にはどのようなことを指しているのでしょうか?
これを明らかにすることによって、「xxxな考え方や発想をマーケティングマインドと呼びます」と言えそうです。それぞれの具体的な内容を紐解いてみます。
①目的に対する成果主義
目的?成果主義?と少し複雑な言葉を並べましたがちょっとそれぞれ考えてみたいと思います。
まず、目的と目標は異なる、というところから始める必要がありそうです。
目的は具体的な目指す数値で表現のできない、目指す方向性やなりたい像のことを指します。
一方で目標は常に具体的で、いつまでに、どれくらい達成するのか、実際達成できたのかできなかったのか、白黒はっきりつけられるもののことを指します。
マーケティングマインドを持つためのチェックポイント①
そもそもあなたの目指す、目的はなんですか?
企業やそれぞれの主体が、何か行動を起こそうとするとき、必ず目的が存在します。
なんのためにその行動をとるのか、どんな成果を出したいのか。これを明確にするところからすべては始まります。
その目的に対する、「成果主義」というと一見矛盾していそうです。目的が数値で表現できないものだとすると成果主義とはどういうことか、と。
ここで言う目的に対する成果主義とは、あくまで目的に対して成果を最大化するために考え、行動を取る、という意味にその真意があり、目先の目標達成・未達成ということは目的を実現するための通過点に過ぎない、ということです。
このため、いつでも北極星のように目的を定めながら行動をし続ける、という態度が必要なのです。
マーケティングマインドを持つためのチェックポイント②、③
目的を北極星のように定めて行動できていますか?
目先の目標に心動かされてしまっていませんか?
②相手目線に立つこと
相手目線くらいわかるよ、という声も聞こえてきそうですがちょっとだけ具体的に考えてみてください。あなたにとっての相手、とは誰でしょうか?当然状況や見ている視点によって常に変わりますよね。
今、目の前に対峙しているひとりの人を相手、と呼ぶこともあればその後ろにいる複数人のグループのことを指すこともあるでしょう。目に見える存在を相手、と呼ぶこともあれば目には今見えない組織やグループ、社会を指すこともあるでしょう。
マーケティングマインドを持つためのチェックポイント④
あなたにとっての「相手」とは誰ですか?
それでは目線に立つ、ということはどういうことでしょうか?
立場に立って考える、ということでしょうか?でもそれって具体的にどういう意味でしょう?
私は 観察 が必要不可欠だと考えています。相手が今どんな状況で、どんな行動をとっていて、どんな心理状態なのか、これを知る必要があるのです。そのためには徹底的な観察が必要ですし、その行動、心理状態の背景にある理由や原因を探ることによってより理解が進むと考えるのです。(もちろんいくら観察したってわからないものだってあるよね、という前提の指摘には肯定的な意見を持っています。ただし、真因を探るプロセスに意味があるでしょうという意味で取ってくださいね)
マーケティングマインドを持つためのチェックポイント⑤
相手を観察した結果、どんなことがわかりましたか?
この観察をより具体的で真因に近づくためにサポートとなるのが、自分自身の体験です。やはり体験に勝るハラオチはありません。実際に同じことを体験した人であれば相手の痛みや喜びが味わえる、その感覚と同じです。
単に観察をしましょう、といってもジロジロと見ていたり漠然と眺めているだけでは観察とは呼べません。ここで言う観察とは、相手のささいな変化に気がつく態度のことを指し、気がついた変化の真因を知ることによって相手目線に立って目的を果たすためにある、ということを忘れてはいけません。
そのための行動指針を以下に挙げてみたいと思います。
より精度の高い観察(=細部の変化に気がつく態度)をするために必要なこと
・数字で理解する
・指標となる数字や現象は記憶(=メモ)しておく
・観察結果の理由を推測する
・過去の体験や現象などとつなげて一般化を試みる
・持った仮説を検証する
マーケティングマインドを持つためのチェックポイント⑥~⑩
数字をもとに観察をしていますか?
キーとなる数字や現象をしっかり記憶(=メモ)していますか?
なぜその観察結果になったか、あなたなりの推測はありますか?
その観察結果の理由は過去に体験していたり、目にしていませんか?
実際にその観察結果の推測は当たっていましたか?
これらをサポートするのが実体験であり、体験があれば観察結果からの推論が早くなり、検証速度も向上すると考えられます。(と同時にオモイコミ、が発生してしまうリスクもあるので注意が必要ですが)
チェックポイント一覧
マーケティングマインドを持つためのチェックポイント①~⑩
1 そもそもあなたの目指す、目的はなんですか?
2 目的を北極星のように定めて行動できていますか?
3 目先の目標に心動かされてしまっていませんか?
4 あなたにとっての「相手」とは誰ですか?
5 相手を観察した結果、どんなことがわかりましたか?
6 数字をもとに観察をしていますか?
7 キーとなる数字や現象をしっかり記憶(=メモ)していますか?
8 なぜその観察結果になったか、あなたなりの推測はありますか?
9 その観察結果の理由は過去に体験していたり、目にしていませんか?
10実際にその観察結果の推測は当たっていましたか?
いかがでしたでしょうか?
マーケティングという言葉にしにくい概念をあえて表現してみて、少しでも理解が進み、普段の生活でふとした瞬間に変化がおとずれたら書き手冥利につきます。
それが「重要だけれど緊急じゃないから放っておいてしまうこと」を考える最大のメリットですから。
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