Notes: つい人の話をウンウン聴いてるだけになっていませんか? by かと
みなさんはこの記事を読んでどんな感想を持ちましたか?
わたしは「うん、そのとおり。でもちょっと自分には使えないかな・・。」でした。
なぜなら聞くに徹するのは分かっていても、それがどうしてイイのかがハラオチできないからです。
聞いた先にどんないいことが待っているのか、ここがなければ話なんて聞いてもらえないし、聞こうともしないのではないかな、と思います。
相手の立場に立ってみても、「単に話を聞いているだけの人」は面白くないし、「話してるんだから何か返せや!」とツッコミすら聞こえてきそうです。オウム返しでは芸がないから言葉を変えて返す?アイコンタクトや身振り手振りがあればいい?そんなのエッセンスであって本質ではないはずですよね。
3の「質問のポイントは分かりやすさ」のその質問をするときにうまくできないから悩んでいるんじゃないですか?その先が知りたいのにそこは触れられない・・
だからHow to系のトピックは分かりやすさが先行して裏にあることを置いていってしまうきらいがあるように思えるのです。
そこでここでは、じゃあ世に言う「傾聴」や「アクティブリスニング」って何がいいのさ、に対する考察を以下に挙げてみたいと思います。
① 傾聴する、ということは論理的な自分であることを助ける
「空・雨・傘」という言葉を聞いたことがありますか?
これは論理的に物事を考えることに一役買う考え方です。
空を見て(事実を確認)
雨が降りそうだ!と思って(事実の解釈)
傘持っていこうっと。と行動する(事実に基づく判断)
普段の生活でも誰もが経験のあることです。
それでも事実に基づいて、事実を自分なりに解釈して行動しているから論理的なのです。
人の話をよく聞くことはこの「事実を確認」することを手助けします。
要は人の話よく聞いていないと「えっ、あたしそんなこと言ってないよ」「人の話聞いてた?」なーんて返されて会話がぜんぜんつまらなくなっちゃうんです。
事実をきちんと把握すること、大切ですよね。
② 傾聴する、ということは相手をさらに深掘ることを助ける
「 5W1H」という言葉はおなじみかもしれません。
Why・・なぜ
Who・・誰が
What・・何を
When・・いつ
Where・・どこで
How・・どのように
でおなじみのそれです。
この言葉は順番になぞっていくと情報を網羅的に把握するのに一役買います。
少しずつ相手から情報を引き出すためにはこうして質問の種類を変えながら話をすることで徐々に深堀りできていくのです。
傾聴する、という範囲の中にこの要素は含まれていそうですね。
ところがここで聞こえてきそうなのが、
単なる情報収集のためならそんなこととっくにやってますよ、というもの。深堀りするのが難しいから質問に悩むんじゃないですか、というもの。
実は人の話をよく聞くことはこの「質問を通じた深堀り」を手助けします。
要は人の話をよく聞いていないと「そんなのどこでやったかなんて本筋の話と関係ないでしょ」「誰と一緒かは今いらないでしょ」なーんて返されて会話がぜんぜんつまらなくなっちゃうんです。
相手が「よくぞ聞いてくれた」「なるほどそんな視点で考えたことなかったが改めて考えるとこうだ」と思える問いかけをすること、大切ですよね。
③ 傾聴する、ということは相手との信頼関係構築を助ける
「この人とはちょっとしか話していないのになんだかこないだ会ったばっかりとは思えない」なんてこと、ありませんか?
対人関係における信頼の構築についてはすでにさまざまな指摘がされています。
ところが、この傾聴することがもたらす、論理性や相手とのキョリを縮める深堀りは信頼関係の構築に大いに役に立つと思っています。
一方的に話をするだけでもなく、
話を聞き続けるだけでもない。
表面的な話でお互いに情報収集して終わるのではない、
深堀りのし合う体験。
これが信頼関係構築に役立つと思います。その原点とも言えるのが傾聴することなのではないでしょうか。
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ひょうたん会議では2時間のセッションを通じて、
1人の「メンター」と4-5人の「プロテジェ(参加者)」、そして2人の「ファシリテーター」。によって会話が進められます。
あるテーマをもとに悩むことや、自身の体験談を語り合う。
そこに介入していくのがわたしたちファシリテーター。
傾聴と質問を通じて織り成されるディスカッションは、議論を深みに到達させ、会終了後には始まる前とはきっと見違えるような「お互いをもっと知りたいと思う気持ち」に包まれると実感しています。
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「楽しもう、ちょっとマジメな話」
重要度は高いけれど、緊急度が低くてつい後回しにしてしまう、誰もが抱える問題。
ひとりの教え手がいて進行する学びのスタイルではなく、教えを受けたい(課題を抱えた)参加者による双方向な学習機会を提供します。
その間を取り持つのが我々ファシリテーター。論理的な思考を目指しながら進行と質問を通じてメンターそしてプロテジェの両者の間に立ち、「情報収集・整理/ 堀り下げ/ 原点回帰」をしながら進めていきます。
メンターに対して、過去の経験や判断の基準となる価値観を聞き出したり、自分たち自身の価値観を引き合いに出しながらより多面的な学びの時間を目指します。
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