「おいjふぇわ;」から抜け出せない
おいjふぇわ;おいjふぇわあおいjふぇをいjふぇわおいjふぇわ
おいjふぇわ;おいjふぇわおいjふぇわおいjふぇわ;おいjふぇわ
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なんでしょう?これは。
キーボードの上に手を置いて同時に押した時のアウトプットです。
左手の小指から、
A, W, E, F
右手の人差指から
J, I, O, ;
に手を置いて、同時に押しただけ、そう、何の意識もせずに。
おいjふぇわ;
です。
ぜひやってみてください。
一度ではなく、何回か、です。リズムだって力の入れ方だって自由です。ただし、変な意図は入れずに、ごく自然に、です。
おいjふぇわ;おいjふぇわ;おいjふぇわ;;おいjふぇわおいjふぇわおいjふぇわおいjふぇわ;おいjふぇわ
お気づきでしょうか。
何回かに一回は違うパターンが出現するものの、ほぼ同じようなパターンが出現します。
なぜでしょうか?
何度やっても「おいjふぇわ;」が出てきます。
さて、我々がいかに過去の体験を通じて今の自分があるか、という話です。
ルーム、という映画があります。
施錠された狭い部屋に暮らす5歳の男の子ジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)と、母親ジョイ(ブリー・ラーソン)。彼女はオールド・ニック(ショーン・ブリジャース)によって7年間も監禁されており、そこで生まれ育った息子にとっては、小さな部屋こそが世界の全てだった。ある日ジョイは、オールド・ニックとの言い争いをきっかけに、この密室しか知らないジャックに外の世界を教えるため、そして自身の奪われた人生を取り戻すため、部屋からの脱出を決心する(https://movies.yahoo.co.jp/movie/ルーム/355360/)
その異常な状況そのものに引き込まれつつ、ストーリーが進むにしたがって、「現在に対する理解の違い」について考えさせられることになります。
いかに我々が過去の体験を通じて今を見ているか、そして過去の体験に影響されずに物事を捉えるとはどういうことなのか、を7年間生まれてから一歩も外に出たことのない子どもの目を通して突きつけられることになります。そして7年間の空白を経て外に出た主人公の行動を通してその差に心が張り裂けそうな思いになります。
日々目まぐるしく変化していく世界の中で、私たちは現在をどのように解釈し、生きていくのか。
そしてここにもうひとつの例があります。
「水族館の水槽 ウニの代わりに栗が入ってても気付かない説」
水曜日のダウンタウン 1.水族館の水槽ウニの代わりに栗が入ってても気付かない説 2. カラオケの女子十二楽坊謎説
大人はその不自然な目の前の状況にも関わらず、ウニが栗に変わっていることに気が付きません。ところが子どもは瞬時に栗であることに気が付きます
これは所謂バイアスによるものですが、それは無意識のうちに形成されていることが多く、大人自身がバイアスに掛かっていることに気がつきません。
そうです。
見ず知らずのうちに「おいjふぇわ;」とタイプしてしまうのと同じように、私たちの行動の多くは自身のバイアスを通って現実となってしまっているのです。その現実を生み出している現実に気がつくことは自身を外部化するプロセスによって炙り出され、気がつかされることがほとんどです。
しかし一度そのバイアスに気がつくと現実となって表出する行動に選択肢が生まれ、最適解を選択する余地が生まれます。
人生は選択の連続である、とはシェイクスピアの有名な一節ですがその選択肢に自身のバイアスを超えたひとつが追加されたとすると、どんなに豊かな人生になっていくことでしょう。
そんな重要だけれど緊急でないから放っておくことに、たまには目を向けていきたいものです。
それではもう一度。
おいjふぇわ;
…
…
おいjふぇわ ;
‥現象そのものに対する違和感には気がつけても、まだバイアスの根本に気がつくには時間がかかるのかもしれません。