ひょうたん会議

「楽しもう、ちょっとマジメな話。」をモットーに、“重要だけど緊急じゃないこと”をテーマにした飲み会スタイルの少人数制ゆるゆるセッション。

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受験英語ばっちりの高学歴大学生が初海外のフィリピンでまったく会話できなかった話

はじめての方へ→ ひょうたん会議とは?

りこ「早急に留学したい!」

あめ「えっ」

りこ「TOEICの勉強方法を教えてほしい!!」

かと「ほう…」

 ※りこ氏の記事一覧はこちら→大学生Rikoの「働く」を考える

 

こんにちは。元高学歴大学生のあめです。
りこ様が不安に駆られて留学意識を持ち始めたもんで、自分も学生時代の英語エピソードを思い出してしまいました。少々お付き合いください。

 

初海外でフィリピン人に格差を見せつけられる

…ってタイトルの通りなのですが、名門高校から早大に現役合格した当時の私は、それはもう受験英語ばっちりなわけです。 

 そんな大学生の私が国際協力で初海外フィリピンにて1ヶ月間生活したときのこと。

※団体に関する記事はこちら→責任感と対にあるもの - ひょうたん会議

 

ずばり、まったく会話できませんでした

あんなに得意気に英語のテストを解いていたのに。口から英語が出てこないんです。

 

かろうじてこちらからの用件はたどたどしくも伝えることができたものの、
なんでもない雑談や事前準備していないセンテンスについては、てんでダメでした。


そんな自分の英語力の無さに加えて、外国人と接するのが初めてなフィリピンの青年や子どもたちでさえ、コミュニケーション能力が高いこと高いこと。
「世界はすごい…俺は全然ダメ…」
心底ショックを受け日本に帰ってきました。

 

独学で英語上達に成功 

その後いろいろあって団体の代表に就いたことで、いよいよ英会話は必須な状況となりました。

とにかく必死であんなことやこんなことをガムシャラにやり、そのかいあってか、

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こんな感じで信頼関係を築くことに成功しました。

(フィリピン人しか写ってねーじゃん!!というツッコミはなしで笑)

 

当時はガムシャラにやっていましたが、振り返ってみれば英語上達のポイントはいくつかあったなぁと思います。

 

1.どこで、誰と、どんな話をしたいの?

これは英語上達の目標設定みたいなもんなのかな、と思います。

私の場合は、
・現地の市政に表敬訪問し団体の活動内容について説明したい
・現地のエンジニアとプロジェクト工程について専門的な話をしたい
・現地の生活者から普段困っていることをヒアリングしたい
・現地のNGOとアライアンス体制について協議したい
といったプロジェクトに関するものから、

・ホームステイ先の家族へ感謝を伝えたい
・同世代の若者たちと酒を飲み交わしたい
・子どもたちを笑かしたい
・シニア世代の人たちから戦争の話を聞いてみたい(レイテ島だったので)
・若い綺麗な女性を口説きたい笑
といった現地での生活に関するものまで、様々でした。

 

あとはそれぞれのケースでどんな会話が発生するかをとにかく考えたり思い出したりし、そこで出てくる知らない英単語やフレーズをただ調べて覚えるだけでした。

 

 

2.相手を知る(文化歴史・国民性・趣向・宗教など)

いろんなケースを想定したら、次は相手について調べます。

例えば、
・フィリピン人はプライドが高いから人前で叱責しない
・キリスト教
・レイテ島は第二次大戦で日本とアメリカの激戦地だった
・指でテーブルをトントントンとやるといかがわしい意味になる
・活動地域の行政区分や人口
・フィリピンで流行りの曲
・目が合ったら眉をクイって上げる
とかとか、いろいろです。

初めて行ったときに会話ができなかった要因は、そもそも相手のことをまったく知らずに行ったからだと考えられます。
目の前の異国の人は、いったい何者なのか。いったい何から聞けば知ることができるのか。

最低限のことを知っていれば、それを切り口にこちらから会話を仕掛けることができます。

 

3.自分(自国)を知る

さらに会話ができなかった要因は、聞かれたことに対してそもそも答えがなかったことです。

・宗教は何だ?
 →いやないけど…
・どうして日本は豊かなのに日本人は自殺するんだ?
 →考えたこともねー…
・戦争のことをどう思ってる?
 →え、ここ激戦地だったの…?
・どうしてこんな親切なことしてくれるんだ?
 →ウルルン滞在記に憧れただけなんだが…
・大学では何を専行しているの?
 →てかほぼ行ってませんけど…

日本で生活していたら絶対聞かれないようなことを、彼らは当然のように質問してきます。
しかし当たり前ですが、知らないし考えたこともないので、英語喋れない以前に日本語ですら答えられません

そんなことではコミュニケーションとれません。自分の浅さを知りました。

そして2.に関連しますが、そういうトピックを逆に聞けばいいのかー、と学びました。

 

4.あとはもう環境で追い詰める

冒頭で触れた通り、代表に就いた以上、自分で現地とコミュニケーションとるしかありません。英語で会話できないなんてありえない状況です。
そんな環境に身を置いたら、誰だって何とかしようと思うのではないでしょうか。

 

おまけ:日本での特訓方法

ちなみに上記以外でとにかくやっていたのは、YouTubeで無料で見れる英会話レッスンを探しまくることでした。
発音は現地での実践で試すしかないとしても、相手が何を言っているのか聞き取るにはとにかく聞き慣れることだと考えました。
今では無料のスマホアプリなんかでも生の英語を聞けたりしますね。

映画やドラマ・アニメなんかでもいいと思いますが、基礎を固める意味でも英会話レッスン動画を検索してみるのもオススメです。

 

 

以上ですが、今現在は特に英語を必要としていませんので、だいぶ英語力落ちているんだろうなぁと思います。
大好きなベルギービールバーで外国人の友だちができるのは、最低限の英会話ができるからこその楽しみだなぁとは実感してます。

そんな感じです。