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ひょうたん会議

「楽しもう、ちょっとマジメな話。」をモットーに、“重要だけど緊急じゃないこと”をテーマにした飲み会スタイルの少人数制ゆるゆるセッション。

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Notes: 相手の行動の理由が分かって価値観に触れるとモヤモヤが減る話 by かと

Notes かと
はじめての方へ→ ひょうたん会議とは?

先日ある30代女性の方からこんな相談を受けました。

 (ちょっと聞いてよ!)

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その方はある日仕事で、初めて仕事を一緒にする方とやり取りをしていたそうです。
その先方はご本人がいたく尊敬していた方だそうで、社会的な知名度もあり、その業界での評判も高い方だったそうです。


そのとき、社外に出すレターの本文についてやり取りをして、自身が作成し、先方に確認を取ってもらっていたといいます。


自身が作った内容を先方に見てもらう、とはなんだか誰にでも似たような状況はありそうです。


そんなとき、先方から、てにをはの指摘に加えて名前の漢字間違え、ローマ字の大文字小文字表記に至るまで細かに指摘をもらったといいます。


そしてやり取りが2度ほど続いたあと、
先方から

「こんなに間違えが多いなんて理解に苦しみます」
「信じられない!」
「どうかしているんじゃないか」

といった激しい言葉を投げかけられたといいます。

 

 (ガブっときた!)

 

「あーー、もう!」

 

彼女のモヤモヤが溢れ出た瞬間でした。

 

====

 

一連の話を聞いていて、わたしはこんな話から始めてみました。


「それだけ感情溢れ出すなんて一体なににもやっとしてるんでしょうね?」

 

「だって聞いてたでしょ?そんな言い方しなくったってよくない?それに指摘細かすぎて別にローマ字の大文字か小文字かなんてどうでもいいとは言わないけどこちらからしたら気がつかないレベルじゃない。」

 

「たしかにそうかもしれないですね」

 

「しかも『理解に苦しみます』なんて言い方する必要ないとおもうんだけど・・!」

 

「うんうん」

 

「結構そのひとのこと尊敬っていうか、素敵だなーって思ってたのにがっかりだよ」

 

「なるほど、それは確かにもやっとしますね。」「ところでなんでその方はそんな言い方したんでしょうね?・・・・」

 

「えっ、それは・・・・・」

 

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価値観、という言葉があります。


価値観とは辞書の定義はこうです。

「物事を評価する際に基準とする、何にどういう価値を認めるかという判断。「―の相違」」


わたしは、価値観を「表出した行動の理由の根源となる考え方」と位置づけています。
つまり、すべての行動には理由があって、その根源となる思いのことを価値観と理解しています。

 (湧き上がるなにかがあるから行動として現れているのでは?)

 

簡単な例でいうと「彼がベンツを買った理由は、乗り心地の追求なんかではなく、ベンツに乗ってる自分を承認してほしいから」つまり、社会的な承認欲求を満たそうとしているからベンツにその思いを託したのです。

 

ほかの例で言えばコカ・コーラを飲むのは、単にのどの渇きを潤したいわけではなく、仲間と楽しい瞬間を共有したい、自身がリフレッシュしたいからコカ・コーラにその思いを託したのです。

 

 

このように、わたしが専心する消費財マーケティングの領域ではこの潜在的にある個人の欲求を「モチベーションフレームワーク」として捉えて考えます。

 

 

9つのモチベーション領域に分類されて、さまざまな種類のモチベーションが存在する。これこそまさにひとの価値観に触れる瞬間です。

 


「あぁ、だから今コカ・コーラを飲むんだ。」


「へぇ、綾鷹にそんな思いを託して飲むこともあるんだね。」

 


といった具合です。

 


行動の奥底に潜む、そのひとの価値観はそのひとらしさをよく現します。

 

 

なぜなら同じ行動を取ったとしてもその根源的な理由はひとそれぞれだし、同じ「リフレッシュしたい」という思いでも微妙に内容が違ったりするからです。

 

あるひとは仲間とわいわいすることがリフレッシュにつながるだろうし、

あるひとはひとりの時間に自分と向き合う時間があることがルフレッシュにつながることもあるからです。

 

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先の話で、先方の激しい言葉の裏にあった価値観はどのようなものだったと推察されるでしょうか。


「対等なビジネスパートナーとしてしっかり仕事をしてほしいと思ったから」
「あなたのためだから」


そんなことが簡単に想像できるかもしれません。


ではなぜそんな言い方をする必要があったのでしょうか。
同じ指摘をするのにも丁寧に伝えてあげることもできたにも関わらずあえてその激しい言葉遣いになったところを見ると、彼ならではの価値観がありそうです。

 

もしかしたら

「自身が優位に立ちたい」
「権威を示したい」

という根元的な欲求があったのではないでしょうか?


だからこそ、相手に反応の余地を残さずに言い放ったのではないでしょうか。
これは当人の過去の経験に左右されるところが大きそうです。またその話は別の機会に。


要はそのやり方でこれまで結果を出すことに成功してきただろうからこそ、そのやり方ばかりになってしまうのです。まるでパブロフの犬のように習慣となってしまって。褒められて喜んでその行動を繰り返す動物的な本能に従って。


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このようなプロセスで、相手の行動の根源的な理由(=価値観)が分かると、もやもやも少し整理できそうです。

 

1 自身が細部への配慮が足りなくて間違いをしてしまったことは自分への悔しさ


2 尊敬していた人から想像もしない激しい言葉を投げかけられてしまったことは驚き


3 同じ指摘をするにも言い方が悪いと思ったことは彼の価値観が現れたポイントで、自分とは合わない

 

こんな整理ができると、モヤモヤも少し減って、次回以降の自分への反省材料と相手との今後の上手な付き合い方が見えて少しだけ晴れやかな気持ちになれたりするかもしれません。

 

行動の理由を通じて相手の価値観に触れる、これは人生を少し前向きに生きるヒントかもしれませんね。

 


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「楽しもう、ちょっとマジメな話」

重要度は高いけれど、緊急度が低くてつい後回しにしてしまう、誰もが抱える問題。

ひとりの教え手がいて進行する学びのスタイルではなく、教えを受けたい(課題を抱えた)参加者による双方向な学習機会を提供します。

その間を取り持つのが我々ファシリテーター。論理的な思考を目指しながら進行と質問を通じてメンターそしてプロテジェの両者の間に立ち、「情報収集・整理/ 堀り下げ/ 原点回帰」をしながら進めていきます。


メンターに対して、過去の経験や判断の基準となる価値観を聞き出したり、自分たち自身の価値観を引き合いに出しながらより多面的な学びの時間を目指します。

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